用途・構造・基礎について
用途・構造・基礎について
テント倉庫の構造・利用目的など
基本的な知識をご紹介いたします。
テント倉庫の法律、用途
テント倉庫の生地は、紫外線による日焼けや雨風の要因により劣化が進行して行きます。「耐用年数が過ぎたらどうなるの?」といった疑問にお答えしていたします。耐用年数や劣化のチェック方法をご紹介します。
テント倉庫の法律
テントで造られた建物をテント倉庫と総称することがありますが、実は「テント倉庫」には法律で形状や大きさ、用途に決まりがあります。「平成14年国土交通省告示第667号テント倉庫建築物の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件」という長い名前の法律(告示)で決められています。(名前が長いので「平成14年国交告第667号」と略されます。テント業界では「667」だけで通じます)
法律について詳しく(建築確認申請へ)テント倉庫の用途
テント倉庫とはまずその名前に出ているように用途が倉庫に限られています。中で組み立てなどの作業をする作業場や工場の様な使い方やフットサルやテニスなどのスポーツ練習場として使う場合は法律上「テント倉庫」ではなくなってしまいます。同じ形でもどうしてこのように法律で分けられてしまうかというと倉庫というくくりでは、常時人が中にいないという前提があるからです。
テント倉庫が安く建てられるのは
常時人がいることが想定されるとその人たちの安全を確保しなければならないので建物の強度や換気・採光などの環境を高めたり、火災時の避難を考えた作り方にする必要があるのです。逆に言うと「テント倉庫」は用途や形状、規模を限定することで必要なだけの設計に絞ることができ、安く建てることができるのです。
屋根の形状
形状としては屋根と壁があることとされています。建物なので当然だといわれる方もいるかもしれませんが、テントの建物には屋根はあっても側面は解放で壁がないものもあります。「テント倉庫」は壁が側面のすべてにある必要があります。その理由は開口部をなくすことによって風が建物の中に入って屋根を吹き上げる危険性がなくなるのでそれに耐える強度を軽減できるからです。
屋根の形状は切妻(山型)、片流れ、円弧のシンプルな3タイプに限定されています。
構造と大きさ
構造と膜材料(テントシート生地)
構造は鉄骨造の骨組みに膜材料(シート)を張ったものです。屋根材・外壁材が薄い膜材料ですので他の建築材料に比べ格段に軽量という特徴があります。そのため、それを支える構造も軽量にでき、大きな空間を柱無しで造ることができます。
スタンダードな膜材料は防炎品ですが可燃物を保管する場所や隣の建物や土地との距離によってもらい火を受ける可能性のある延焼の恐れのある部分に建てる場合に使用しなければいけない不燃材料の認定を受けた膜材料もあります。
大きさ
大きさの制限は広さが1000㎡以下で平屋、軒の高さ(切妻屋根、円弧屋根の場合低い部分の高さ、片流れ屋根の場合高い側の高さ)が5m以下、間口は30m以下です。もちろんこれ以上の建物もテントで建てることはできますが、「テント倉庫」の基準では建てられないので金額は上がります。建築コストを抑えるためにはこれらの基準内で計画されることが重要です。
テント建物の基礎について
テントでも基礎は重要です。仮に台風で何かしら事故が起こってしまった後でもどうにもなりません。
ここでは、基礎について解説します。
基礎の必要性
テント倉庫や上屋テントといったテントで造られた建物でも土台となる基礎は必要です。「テントだから基礎はいらない」と思っている方もいますが風や地震等の力がかかった時に持ち上がったり、倒壊したりして大変危険です。
人身事故や物損事故にもなりかねません。
アスファルトや地面に杭を打って固定してあるテントを見かけることもありますが、それだけでは十分ではありません。もちろん確認申請が取れませんので違法建物となります。
やはり本建築と同じく建物として基礎は必要ですが、テントの場合は本建築の建物と比べて建物重量が軽いので基礎の大きさもおおむね小さくて済み、この部分でもコストダウンになります。但し、建てる場所の地盤が悪い場合は地盤改良やくい打ちが必要になる場合もあります。
基礎の種類
テントでは「独立基礎」「布基礎」「べた基礎」が多く使われます。
独立基礎
柱の部分ごとに独立して設けられる基礎で柱の数が少ない場合はコストが安くできます。 上屋テントのように壁がなく柱が独立している場合に使用します。 建物内の土間部分はアスファルトや砕石等、用途により別に計画が必要です。
布基礎
建物の柱が建つ外周部分に連続して設けられる基礎でテント倉庫のように 柱が連続して設置され壁面を形成する構造の場合に使用します。 柱の数が多い場合独立基礎では基礎同士が隣接してしまいコストが高くなってしまうので 一体とした布基礎にすることでコストを押えます。 建物内の土間部分はアスファルトや砕石等、用途により別に計画が必要です。
ベタ基礎
柱部分の「独立基礎」や外周部分の「布基礎」と建物内の土間部分を一体として作られる基礎。 建物の荷重は「独立基礎」「布基礎」部分で支持します。土間部分のコンクリートの厚みや配筋は 中に入れるものや使用用途を考慮し検討をします。
テント倉庫導入ガイド
複雑なテント倉庫の知識、わかりやすくご紹介いたします!
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「確認申請は必要?」「何でも保管できるの?」など色々なお問い合わせをいただきますが、一番多い相談が「他社で見積もりを取ったけど思ったより高かった。」という内容です。
計画次第でテント倉庫を安く建てる方法がございます。
建設は設計が大事だとはよく言われる話ですが、それはテント倉庫も同じです。
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